14:
◯市民局長 区役所の
まちづくり推進課が中心になってやるべきだと思いますので、そのようなところにいろいろ要望あるいは
苦情等を言っていただければと思います。
15:
◯福島一恵委員 それで
コミュニティ・
プラザ構想では、ことし1年間かけてその
管理運営の
一元化を図っていくというふうに打ち出されているんですが、今回の
遠見塚の
コミュニティ・
センターは、今年は
地域の
運営委員会が運営する、
児童館は
民生局が所管するということなんですけれども、来年度以降についてはどのような形になるのかお伺いしたいんですが……。
今年は2局にまたがった形で並行して行われていくんですが、2局にまたがっているという今の
あり方を
一元化するというような方針が一方では出されておりますので、この
遠見塚の
コミセンについては今の
あり方が来年以降も引き継がれていくのかどうか、伺いたいということです。
16:
◯市民局長 コミュニティ・
センターにつきましては、
地域の
管理運営委員会にお任せするということには変わりございません。例えば
市民センターに
児童館がつきました場合には、管理の
一元化から
市民センターを
管理運営するところが委託を受けると思うんです。ですからそれと同じように
児童館についても
そのものがやると。
児童館は
児童館でくくるということです。
17:
◯福島一恵委員 遠回りな聞き方で申しわけなかったんですけれども、要するにこういう
コミセン併設の
児童館はもしかしたら
地域の
運営委員会に
児童館の
運営自体もゆだねるという形はとらないでしょうね、という質問だったんですけれども、今の局長の御答弁では
市民センター併設の
児童館は、同じようなところに委託の
可能性があるということだと思いますけれども、
コミセンと併設の
児童館はそういう
運営委員会に委託するということではなくて、あくまでも
民生局が委託する先で
管理運営していくという二本立てになっていくということに受けとめたいと思いますが、いかがでしょうか。
18:
◯市民局長 児童館につきましては地元の
管理運営委員会に委託するということではなく、別組織と申しますかそちらの方でやるということです。
19:
◯阿達孝治委員 この
別館という制度が初めて出てきまして
利用施設としては大変いい制度でありますけれども、これは
地域の状況や
利用者の状況などで今後もこういう制度はやるということでいいんですね。
20:
◯市民局長 先ほど申し上げましたように2
館目でございまして、
テストケースといたしましてやったわけでございまして、今後これをどんどん広げていくという考えはございません。
21:
◯阿達孝治委員 2
館目というのは最初の
テストケースがあって2
館目であって二つだけをやって後はできないというのはちょっとおかしいんじゃないんですか、たった一つでテストをやるというんでしたらですが、
二つ目をやって後はやるつもりはありませんという答弁は、これはそれだったら認められないということになるんではないですか。私はそういうふうに思いますが、こういうことをやったら、これは
モデル事業でもあるけれども同じ状況があったならばよそでもやるというふうにならないと、
市民局長ちょっと不公平になりませんか。
22:
◯市民局長 舌足らずなんですけれども、
土地の問題とか
地域の状況とかいろいろあるわけでございまして、それを勘案しながら今後検討しなければならない状況でございまして、
地域集会所がいいか、
別館がいいかあるいは
コミセンがいいか、そういったものを勘案した中において検討すべき問題だと、私はこのように考えております。
23:
◯阿達孝治委員 そういうことを検討した結果、やはり
別館がいいとなればこの2館ばかりでなくて今後だってあり得るということでいいんですね、ということです。
24:
◯市民局長 そういう実態になりまして、考えて
別館でいいという結論が出るんであればあり得るということは言えると思うんですが。
25:
◯委員長 終了いたしました。
次に、第50
号議案仙台市
消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する
条例について
質疑を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
26:
◯委員長 終了いたしました。
次に、第51
号議案仙台市
災害対策本部条例の一部を改正する
条例について
質疑を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
27:
◯委員長 終了いたしました。
次に、第58
号議案財産の取得に関する件について
質疑を願います。
28:
◯福島一恵委員 これは
契約案件でありますけれども、本会議及びそれから9月の
補正予算等いろいろ出てきている
土地ではございますが、再度改めてこの
用地取得の経過について御説明願います。
29:
◯市民局長 この
女性センター等の
建設用地の取得の経過ということでございますけれども、これは平成5年の3月16日に仙台市の
土地開発公社が東北特殊鋼から
音楽堂の
建設用地として取得した
土地でございまして、これが平成7年の3月議会におきまして
音楽堂の移転に伴いまして
減額補正をやった
土地で、ここに
女性センターをやるということに決まりまして、平成7年の9月議会、この前の議会におきましても
土地開発公社が保有していたものを
公共用地用先行取得事業特別会計で先行取得しまして、今回
財産取得に関する件で御提案申し上げているということでございます。
30:
◯福島一恵委員 従来は
音楽堂の
用地として公社が買い求めた
土地であるけれども、
音楽堂としては手狭なので
音楽堂は別なところへ、そこへ
市民局として手を挙げてこの
土地を
女性センター用地にということで
開発公社から引き取ったということだというふうに思いますが、先に
用地を確保しておくということ、しかもいろいろ経過をめぐっては
新聞報道でも近隣の
大手スーパーとの関連も取りざたされている場所だということも議会の中でもいろいろ
やりとりがあったんですけれども、まず私がお伺いしたいのは
市民局の方で
女性センターの
基本構想を
委員を委嘱して大分御丁寧につくっているところだと伺っております。その
基本構想やあるいは
基本設計というのが、これからいろんな
市民・
利用者それから
専門家、役所の専門的な
皆さんとの議論の中で煮詰められていくという中で、最初にこの
土地があってこの面積でこういう
複合施設でというか、そういうところでどうしても制約が出てくることは否めないと思います。手法として最初に
用地ありきで、後で
基本コンセプトを煮詰めていくということではなくてその
基本構想なりある程度の枠を、
市民も含めて決めていきながらそこにふさわしい
用地はどこだろうというか、どこに建てたらいいだろうという考え方もあるのではないかというふうに私自身は思っているのです。それで今回の
女性センターの場合もあそこの
用地を確保していろいろ
市民の
皆さんから要望が出てきたものが、本当に制約なくあそこに希望に沿うような形で建設することができるのか、もうそれは
立地条件では無理ですとか、いろいろあってもここだから難しいんですというような形での不都合が生じはしないかという不安を抱いているんですが、その点についてはいかがでしょうか。
31:
◯市民局長 委員の言われるような
整備手法もあると思いますが、我々といたしましては、
市民利用施設というのは一つは便利さといいますか、
皆さんが大勢集い合える場所といいますか、そういった便利さ、交通至便な
土地が一番
土地選定に際しての条件になると思うんですね。それからもう一つは広さも条件になると思います。そういったことがあの
土地に求められましたんで、現在
計画を立てているということでございまして、私は別に初めにそういった指定はしませんけれども逆の場合もあり得るんじゃないかと思います。
32:
◯福島一恵委員 いろいろな手法があっていいと思うのでその最初に十分な
基本コンセプトを煮詰めながら、ふさわしい
土地がどこだ、場所はどこだということで
用地を確保していくということも、あるいはどこにつくるかということも含めて
市民の
ニーズを把握するということも非常に重要なことではないのかなというふうに
意見を述べさせていただきたいと思います。
それで次の質問では、先ほど申し上げました
委員会で検討中の
基本構想について本会議でも若干御答弁ありましたけれども、
進捗状況というか経過についてもう少し具体的にお示し願いたいと思います。
33:
◯市民局長 これにつきましては、現在有識者からなります
検討委員会を設立といいますか、やっておりまして、実は平成8年の3月末にこの
基本構想の答申をいただくという運びになっておりまして、それを踏まえまして平成8年度中には庁内にいろいろ関係する各課がございますので、それを含めまして
基本計画案を練っていきたいと、このように考えておるわけでございます。
34:
◯福島一恵委員 計画は役所の方で定めていくということなんでしょうか。
35:
◯市民局長 基本計画は役所でといいますとどういう意味かわかりませんが、うちの各局が必ず関与しますんで、我々まとめたのがどうかというのは、一応
コンサルが主体となりまして各局から
関係者が出ていろいろ練っていきたいというふうに思っております。
36:
◯福島一恵委員 言葉が足らなくて済みませんでした。
基本構想はいろんな
市民の方、それから
利用団体の方、
専門家の方に入っていただいて練り上げた後答申をつくっていただく、それを庁内で、
関係部局で
計画を詰めていくということなんでしょうけれども、その答申をいただいたら全部役所の中だけで決めてそれで決まりということではなくて、
計画案いかがでしょうかという形での検討を、はっきりブロックする前に何度も何度も行っていくことが本当に
ニーズを的確に入れていく建物になるのだというふうに思うんですけれども、その点についてはどんなふうにお考えなのでしょうか。
37:
◯市民局長 何回も何回もと言いますけれども、これをやっていますといつまでたっても建物はできないんです。ですから今までの
基本構想の中ではいろんな方々、女性の方々の
意見を聞きまして、どういった機能が
女性センターには必要かということを含めました
基本構想の答申が出ると思うんですよ。それを踏まえて、それをどのように組み立てていくかということが求められると思うんです。それをまたフィードバックしましてそれをやっていますと、いつまでもできなくなると考えておりまして、ある時点では予算化して建築に入らなければならないんじゃないかと考えております。
38:
◯福島一恵委員 すっかりフィードバックしろということではなく、その都度その都度の
進捗状況なりを詰めていくことを、まず情報を公開するということ、それからやはりそういうことが非常に必要だというふうに思うので再度、それからハードの方はそういうことでしょうけれども、ソフトの部分というのはその
オープン以降ももちろん
ニーズを聞きながら変えていくということが必要だというふうに思われますので別にその時間を延ばしてもっと聞けということではなく、役所でつくり上げていく中でもそうした
市民あるいは
利用者の方の声をもっともっと聞いていくという
あり方が、今求められている
市民参加の
あり方だと思いますので、この
女性センターについてもこういった形を行っていただきたいという趣旨の質問なんですけれども、再度お願いいたします。
39:
◯市民局長 なかなか
意見がかみ合わなくて申しわけないんですけれども、今までもいろいろ
意見を聞いてまいりまして、今後
計画の段階で、今度建物をどうつくるかということでございまして、簡単な話2階建てにするか10階建てにするかとかということになると思うんですよ。例えば子供の
施設を10階に上げるわけにはいきませんので、1階にとかという制約はあると思うんです。必要に応じてやはり
意見を聞く機会はあると思うのですが。
40:
◯福島一恵委員 聞き方が悪いのかもしれませんけれども、
基本構想には
委員の方を入れて練り上げたものをつくってそれを差し上げると、それを受けとめて庁内で決めますと、このまま走りますということではなくて、大体本当に何度も
委員の方が足を運んで
意見をまとめていく中で言っているんです。その言った
意見がその
計画の中に本当にすっかり盛り込まれているのかどうか、はっきりブロックされる前にこんなような素案をつくりましたという
やりとりは、この
女性センターだけではなく必要なことだというふうに思うのですけれども、基本的にその
基本構想の中で、例えば局長がおっしゃったとおりに子供の部屋はできるだけ下の方にという要望があったからそれを入れますというふうにおっしゃっているんですけれども、本当にそういうものになりましたよと、決まったことになりましたよというのではなくて、こういうふうに
基本計画案をつくりましたのでどうでしょうかと再度戻すというか、
市民に
基本計画の段階でもう一度問うということは必要だというふうに思うんですけれども、そういう機会は持たないというお考えなんでしょうか。
41:
◯市民局長 例えば家をつくる場合に
基本計画、
プランを立てますね。その段階が一応平成8年度の建物の
プランの段階なんですよ。ですからこれにつきましては使いやすさとかの
機能面が重視されてくると思うんです。今まで
基本構想の中におきましていろんな機能があるわけでございます。今後答申を受けるんですが、それが入ったか、入らないかという悪い言葉で言えばお目付役的なあれがあるのかという質問だと思うんですけれども、それはいろいろ含めましての検討でございますので、それが入らなかったからだめなのかと、入ったからいいという論ではないと思うんです。その建物がいかに使いやすくどういうふうにつくるかというのが
基本計画だと思うんです。そういうことで決してクローズをしたということではなしに、そういう場が過程において出る場合があるかもしれません。その場合につきましては、お諮りすることもあると思います。
42:
◯大槻正俊委員 一言だけ聞いておきます。今
女性センターについていろいろ討論いただいて今年度中にまとまると聞いておりますが、要するにまとまったものをこの
委員会にも示していただいて私たちの
意見を反映する、
意見を言うことができるという場は当然あるんですね。そのことだけ聞いておきます。
43:
◯市民局長 基本構想委員会で3月末までにどういったあれになりますかわかりませんが、あくまで
基本構想でございまして、建物のあれではなく、こういった機能が必要だということが出ましたならば、この
委員会にお配りしたいとこのように思います。
44:
◯委員長 終了いたしました。
次に、第60
議案町の区域をあらたに画する件について
質疑を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
45:
◯委員長 終了いたしました。
次に、第61
号議案町の区域の変更に関する件について、
質疑を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
46:
◯委員長 終了いたしました。
以上で全
議案に対する
質疑を終了いたしました。
《
付託議案の決定の
審査について》
47:
◯委員長 それでは、これより
付託議案の決定を行います。
決定の
審査は、
審査順序表により、順次、討論、採決を行いたいと思いますが、これに御
異議ございませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
48:
◯委員長 御
異議なしと認め、ただいまお諮りした方法により
審査を行います。
なお、
要望事項等につきましては
付託議案の決定がすべて終了した後に、一括して確認をいたしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。その際、
委員長報告に織り込むものについてはその旨をはっきりと簡明に発言を願い、その旨の発言がなければこの場限りの要望として取り扱うことになりますので、この点御了承願います。
まず、第38
号議案仙台市
コミュニティ・
センター条例の一部を改正する
条例について討論をお願いします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
49:
◯委員長 討論なしと認めます。
採決いたします。
第38
号議案は、原案のとおり決することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
50:
◯委員長 御
異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり決定いたしました。
次に、第50
号議案仙台市
消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する
条例について、討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
51:
◯委員長 討論なしと認めます。
採決いたします。
第50
号議案は、原案のとおり決することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
52:
◯委員長 御
異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり決定いたしました。
次に、第51
号議案仙台市
災害対策本部条例の一部を改正する
条例について、討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
53:
◯委員長 討論なしと認めます。
採決いたします。
第51
号議案は、原案のとおり決することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
54:
◯委員長 御
異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり決定いたしました。
次に、第58
号議案財産の取得に関する件について、討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
55:
◯委員長 討論なしと認めます。
採決いたします。
第58
号議案は、原案のとおり決することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
56:
◯委員長 御
異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり決定いたしました。
次に、第60
号議案町の区域をあらたに画する件について、討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
57:
◯委員長 討論なしと認めます。
採決いたします。
第60
号議案は、原案のとおり決することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
58:
◯委員長 御
異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり決定いたしました。
次に、第61
号議案町の区域の変更に関する件について、討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
59:
◯委員長 討論なしと認めます。
採決いたします。
第61
号議案は、原案のとおり決することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
60:
◯委員長 御
異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり決定いたしました。
以上で、
付託議案審査を終了いたしましたが、この際
議案に関する
要望事項等がございましたら、お願いいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
61:
◯委員長 これをもって
付託議案審査を終了いたします。
ここで佐藤嘉郎副
委員長と交代いたします。
〔
委員長退席、副
委員長着席〕
62: ◯副
委員長
委員長と交代をいたします。
《
所管事務について》
63: ◯副
委員長 次は、
所管事務についてであります。
まず、消防局から報告願います。
64: ◯予防課長
〔「資料1 春季火災予防運動について」に基づき説明〕
65: ◯副
委員長 ただいまの報告に対し質問等はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
66: ◯副
委員長 次に、前回協議会での調査事項及び
所管事務について教育局から報告願います。
67: ◯教育長 それでは教育局から都合6点御報告を申し上げます。初めは学校における暖房の実態調査結果でございます。これはこの席で御質問いただいたことに、私が調査するということでお約束をいたしておったもののまとめでございます。
平成8年1月23日からその月の最後の1月31日までの間に調べたものでございます。調査対象は小学校121校、中学校62校の全市立の小中学校を対象として行いました。お手元にございますように主として6項目にまとめてございます。まず概略を御報告申し上げますけれども、暖房に関する保健安全指導の……。申しわけございません。ミスプリがございます。推進者でございますので御訂正をお願いしたいと思います。最初の項目でございますが推進者という意味でございます。私どもは各学校が年間を通じまして保健
計画なるものを年度当初につくりまして、教育
委員会に報告をいただいているもので、掌握しております各種の職員の役割について改めて役職ごとに調べました。私どもが予測しておりましたように年間の保健
計画によります定期的な検査でありますとか、薬剤師等との連携における養護教諭の巡回とか、検討面で組織が動いているということを確認できたということでございます。
2番目が普通学級での暖房方式の実態調査でございます。ここに書いておりますのはとりわけ問題がございましたファンヒーターについての取り出しでございます。これはガス式と灯油式の両方をあわせまして、そこにございますように小学校では6割、中学校では7割の学校でファンヒーターが採用されていると。そしてファンヒーターにつきましては建築後の経過年数の比較的若い学校、いわば周辺部の学校に偏っております。そして次に申します中心部でございますが、依然として石油ストーブでございます。学校の数で小学校がまだ39校、中学校も16校石油ストーブを使っているということでございまして、主として周辺部の学校ではこういう新しい方式のヒーターが使われているということでございます。
それから5番目でございますが、これは第1番目の保健
計画との関係もございますが、どのように具体的に暖房にかかわって保健対策が講じられているかということでございまして、換気を行う、一定の距離を置く、加湿をしている、量を調節する、それから場合によっては席がえもやるといったことを、重複回答でございますが、こういう統計になったということでございます。
最後に6番目でございますが、これは私どもが非常に注目をしたことでございまして、たかが暖房というわけにはいかないと、実際に小学校7校、中学校6校におきまして苦情が出ております。問題もあるということでございまして、さらにこの学校を追跡しますと、小学校7校のうちにストーブをたいている中心部の学校が2校含まれておりますが、残り5校がやはりファンだったということです。それから中学校の6校のうちストーブが1校ございますので、残り5校がファンヒーターだったということでございます。そしてさらにガスじゃなくて──ガスも中学校では5校のうち1校あったんですが、残る4校がすべて灯油、小学校は5校とも全部灯油ということで、灯油を燃料とするファンヒーターがかなり暖まりやすいと、かなりの高温になるということと、身体不調との連動、関連性が強かったということがわかりました。
私どもとしましては常々保健
計画におきます環境整備の問題、これらをやはりもう少しきめ細かくやる必要があるだろうという点と、それから本会議でも登坂
委員から御質問いただいた、例の不登校の子供が再登校したときの教師の姿勢と全く同じように、指導する側の主として担任の先生の言動といいますか、これはやっぱり教育者として時と場合にきちんと応じた指導が必要であろうというようなことを感じとったわけでございます。私どもは今後、例えば縦型のファンヒーターの導入というのも8年度から試験的に進めますし、さらにただいま申したような学校側の配慮といったものについても、この実態調査を機会に──暖房に関心を向けていただいたということを契機にしまして、折に触れて指導してまいりたいというふうに感じた次第でございます。残念ながら投書にかかわります学校の特定というのは非常に困難でございました。難しいというか、ちょと検討がつかなかったというのが実態でございました。この点については以上でございます。
〔以下下記の資料に基づき説明〕
資料3 第6回仙台ハーフマラソン大会概要
資料4 平成7年仙台市スポーツ賞
資料5 郷土ゆかりの物故作家回顧展の開催
それから資料はございませんが、2点続けて御報告申し上げます。一つは教師による傷害事件でございます。去る2月9日金曜日午後1時20分ごろ、市立南中山中学校2階男子西トイレの中で生徒指導中の教師による傷害事故がございました。これは生徒指導主事と3年の生徒指導担当、この2人の教師が3年生の男子生徒1名を殴るなどしてけがを負わせた事故でございます。学校からの報告を事実関係を中心に御報告申し上げますけれども、2人の教師が3年生の男子1名と女子2名の3名が2年生の生徒を呼び出すため、2年生の教室に入ろうとしているという連絡がございまして、その現場に急行する途中の廊下でこの3名の生徒と出会ったというのが、そもそもの発端でございます。昼休みで廊下が混乱することが予想されたということで、すぐそばにあった男子トイレに事情を聞くために導いたということだそうです。中に入るために生徒指導主事が素通しのガラスのドアに右手をかけ、左手を生徒の方にかけたところ生徒が興奮して大声を出して、その指導主事のネクタイをつかんで首を絞めたということです。教師が振り払おうとして生徒を数回殴打したところ、トイレ内の鏡に生徒の頭が当たり鏡が壊れ頭に5針を縫う裂傷があった。それから前歯に3本ひびが入るといったけがを負わせたという結果でございます。
もう一人の3年生の先生でございますが、これをとめに入ろうとしたんですけれども、生徒に腹をけられたので殴り返したという事実がございます。こういう報告でございます。このことにつきまして生徒の保護者が傷害事件として泉警察署に届けたということでございました。現在、警察署で取り調べが続いているということでございます。何度も言うようで恐縮ですが、私どもはこういった事件の再発、校長会で改めて指示を申し上げましたし、同時に絶無を期さなくてはいけないんですが、学校現場での教師の意欲的な教育活動についてもあわせて大事でございますので、指導しているという状況でございます。
最後でございますが、広瀬図書館の臨時休館でございます。一連のオンラインシステムをやっておりますが、この関係によりまして平成8年4月2日から4月21日まで休館ということになっております。大変御不便をおかけするんですけれども、市政だより等で近隣の図書館の御利用もお願いするように十分に周知をしたいと思っております。
68: ◯副
委員長 ただいまの報告に対し質問等はありませんか。
69: ◯鎌田さゆり
委員 仙台市スポーツ賞に関連してなんですけれども、今この顕彰要綱を手元で見せていただいているんですが、スポーツ賞ですからスポーツに対しての顕彰ということなんでしょうけれども、スポーツ賞の概念的なもの──とらえ方をお聞きしたいんですが。
70: ◯教育長 市長から顕彰するという事業なんですけれども、そのあらましを定めました顕彰要綱なるものにその趣旨を規定しておりまして、まずアマチュアスポーツにおいて優秀な成績を上げ、またすぐれた活動によって
市民に感銘を与え、そして
市民の体育スポーツへの意識の高揚に貢献した方という考え方に立っております。
71: ◯鎌田さゆり
委員 それでは、文化的なもの、いわゆるスポーツではないお茶とかお花とかに対するこのような制度というのは本市にはあるんでしょうか。
72: ◯教育長 このスポーツ賞程度のポピュラーさといいますか、そういったものではないと思います。
73: ◯鎌田さゆり
委員 それでは、文化的──静と動というふうに置きかえた方がいいのかもしれませんが、そちらの方は市として顕彰に値するように認めるというのはなく、それぞれの分野でそれぞれに頑張っていらっしゃるということですね。
74: ◯教育長 本市の文化水準の向上に努められた方につきましては、市政功労者という段階では大きな賞がございますけれども、日常の文化活動は逐一表彰したりなんかするよりはむしろその活動を支援するといいましょうか、底上げといいますか、これを
市民文化事業団でありますとか、教育
委員会の社会教育、生涯学習の延長線でも随時やっているところでございますが、表彰というところまではいっていないということでございます。
75: ◯鎌田さゆり
委員 結論なんですが、私が思いますにはそれぞれお茶もお花も仙台を代表して、例えば全国レベルでの大会ですとか、全日本選手権とか、全国大会に参加する場合に選手個人として競技大会に臨んでも、やはり選手一人一人は東北の人間──仙台を代表する選手として参加して試合に臨んで戦ってきているわけです。ですから私は早急にではないんですが、このスポーツ賞というものがなお一層
市民の間に広まっていって、選手の人たちが仙台の人間としてなお自覚を深めて、そういう競技大会等に参加できるようにバックアップする意味でも、このスポーツ賞の概念をもうちょっと広めるか、枠を文化的なものまで広めていく必要性を私は感じるんですが、教育長さんいかがお感じになりますか。
76: ◯教育長 残念ながら文化的なことについては、教育
委員会は所管をしておりませんので──所管の局長も隣におりますのでそちらからもしよろしければということだと思いますが、よろしくお願いします。
77:
◯市民局長 今までも確かにかるた等で非常に宮城県というのは、椿さん初め、鎌田
委員もですけれども、いろいろ文化の向上に寄与しておると思います。そういった面につきましては、今後検討いたしましてやはり顕彰していかなければならないときにきているのではなかろうかと感じております。
78:
◯阿達孝治委員 まず教育長に聞きますが、前の教育長のときに子供の非常にいい絵を教育長室に張っておいてくれたりしたことがあるんですが、やはりああいうふうな将来奨励してやりたいような子供たちを写真に撮って冊子にするとかして、その子供がもっとやらなくてはならないと感じるようなことを、文化的なものにもしなくてはならないと思うんです。義務教育段階は教育
委員会ですから、やはり教育
委員会の方が考えなくてはならないんでないでしょうか。そして大人の分になったら
市民局長が言ったみたいに文化振興としてやるとしても、小さいうちからスポーツばかりでなくて文化についても、学都仙台らしい企画が必要ではないかと思うんですが、子供についてそういうことを考えておりませんか。
79: ◯教育長 最初にお話のございました児童画の優秀作品は教育長室、それから教育
委員会の各会議室等にも依然として1年間は掲げております。
それから、子供たちの奨励といいますか、その面の意欲を奨励するという意味ではいろんな方法がございますが、最終的には教育
委員会が表彰しております。ですから例えば全国的な作文とかで優秀な成績をおさめた子供たちは、随時教育
委員会から表彰しておりまして、それから全体としてそれぞれの学校でも意欲をかき立てるような仕組みになっているというふうに思います。
80:
◯阿達孝治委員 このスポーツ賞で表彰された人たちは、空手道の日本選手権大会表彰はされているんです。それからやはりそれぞれのところで表彰はされているんです。だから私は仙台市スポーツ賞というのをつくるんだったら、仙台市文化賞というものもつくったっていいのではないかということなんですよ。そしたらスポーツと文化の両方について、小さい子供たちの絵などは写真でも撮っておかないと、やはり色が変わったりなんかして後でわからなくなる点があるんで、飾っていてもらうのは大変ありがたいけれども、将来仙台市ゆかりの人たちの展覧会をやるみたいな、やはり本にもつくってくれるというふうにされたら励みになると思うんですけれども、仙台市文化賞というのは考えませんか。
81: ◯教育長 先ほどの御質問は教育課程でということでございましたので、教育
委員会の責任においてやっておることを申し上げましたけれども、ただいまの御質問は文化賞という範疇でお考えということですから、先ほど
市民局長がお答えしたものの中にやはり児童を含めるかどうか、これは主管部局と協議することで決まってくると思います。また、協議しなくてはならないと思います。
82:
◯阿達孝治委員 学校の暖房の問題でお聞きします。実態調査をしていただきまして、大変御苦労さまでございました。私が数点お聞きしたいと思ったのは、12月14日に新聞に投書された学校の推定はできたんじゃないかということです。あの新聞の投書は13歳でガスのヒーターを使ってましてということになっておりまして、そうすると教育長がお話しされた中学校6校のうち、ガスは1校ありましたというふうになっていますから、そういうところについてはやはり実態調査等もしてきちんとすべきではなかったのかなというふうに思いますけれども、これはどうだったんですか。
83: ◯教育長 私ども総括した報告をいただいた段階では特定しがたいということだったんですが、なお学校教育部長の方から補足をさせていただきます。
84: ◯学校教育部長 各学校の校長または教頭──責任のあるものから報告をさせました。結果的に因果関係に及ぶ一段下げた調査をやらないでしまったものですから、どこの学校あるいはガスとの因果関係とかつかめないでしまいました。
85:
◯阿達孝治委員 子供がせっかく助けてくれというふうに言っているのに、まあ、これでいいだろうということで、これできちんとなればそれでいいんですけれども、おれは死ななくてならないというふうにならないよう、きちんとした措置はしなくてならないんです。これを見るとわかると思うんです。さきの報告でガス1校とありますから、そして中学校は6校だけですから。やはり現地調査して、そして1年生ですから、見る必要があるんではないかと思うんです。ただ校長先生からお聞きしただけではちょっと踏み込みが足りないのではないのかなというふうに思いますが、今後はやはり行って実態を見てくるぐらいするつもりはありませんか。
86: ◯学校教育部長 今のお話にあったようなところをもうちょっとデータと実態とを合わせて、学校に出向くなど検討したいと思います。
87:
◯阿達孝治委員 私も新聞に載ったら電話がかかってきて、うちの学校を見てくださいなんて言われて学校に行って見てきたんですが、ぎりぎりの教室だったら大変ですよ。やはり40人学級で40人ぐらいだったら大変でありますから、やはり35人ぐらいになれば少し引っ込めたりできますけれども、そういう点では本会議の答弁では仙台市だけで35人学級なんてできないというお話でありますけれども、私はやはりこういう点ではたかが暖房ではないというふうに思いました。
もう一つは、学校を建てるときにやはり南向きならいいなあということです。そうすると朝晩つけても日中は暖かいですから消せるんです。そういう点では今から学校をつくるときに配慮する必要があるんではないかといいうことです。
もう一つは子供たちの救いを新聞に投書する前に、校長先生のところにでも投書箱を置くとかして、手紙でも入れるようなことができないものかと。そうしたら新聞社に行くまでの間に、担任の先生に言ってもだめで、よその先生に言ってもだめとしても校長先生ならばおれの
意見を聞いてくれるのでないかとメモに書いて入れたり、死にますなんていう前にどこかで情報を聞いて手当てをできるような方法を、何か考えなくてはならないのではないかと、今からの暖房問題では考えなくてはならないのではないかということを、たかが暖房ということではなくて私は今からの暖房の
あり方、学校と子供の
あり方についてもっと視野を広げて考えるということを示唆してくれたものだと思いまして、調査は調査としていいんですけれども、今後の問題としてもう少しやはり我々も考えなくてならない問題だったんではないかというふうに思うんですが。教育長はどんなふうに私の質問に対して考えますか。
88: ◯教育長 建設段階で極力配慮した方がというお話は全くそのとおりだと思います。条件がよければ、天気のいい日なんかは、本当に暖かいでしょうし、これは極力そういう配置になるように建設段階で十分に配慮するという必要があると思います。
それから、2点目の校長への投書でしょうか。実はこの春に開校しました学校に教育
委員会で一斉に訪問しましたんですけれども、そのときやはり廊下で既にあるのを見かけまして、校長先生が大事なんですとわざわざおっしゃって指さしていただきましたけれども、やはり学校で工夫しているところは多いんではなかろうかというふうに感じました。私もこの調査を通じた集約で申し上げましたけれども、やはりたかが暖房ということではなく教室の中での生活のいろんな場面の一つとして、十分に心を砕いて十分なコミュニケーションができるような教室であるべきだということについては、
委員のおっしゃるとおりだというふうに思っております。
89:
◯阿達孝治委員 もう一つ先ほど先生から殴られた、先生が殴った話ですが、これは新聞を見て余りにもひどいと思いましたけれども、警察は警察として、教育
委員会としての処分やなんかをしなくてはならないのではと思うんですけれども、この辺はどういうふうになるもんですか。
90: ◯教育長 本会議の御答弁でもこの体罰問題については、絶無を期して猛省を促すということで厳正な処分をしてまいりましたということを御報告申し上げましたけれども、この件につきましても事実関係がまだ親の言い分と学校側の報告が、若干食い違っているというようなことも報道されたことがございましたけれども、なお調査中でございますので状況を見きわめる必要があると思います。今はこういう段階でございます。
91:
◯阿達孝治委員 それでは後で
委員会にも報告していただくようにお願いしておきます。
92: ◯教育長 これだけの大きな事故ですから、御報告をしたいと思います。
93:
◯福島一恵委員 私もいろいろあるんですが、今
やりとりがあった問題から御質問させていただきたいんですが、体罰は絶対にいけない、あってはならないというのはもっともですし、それは本会議でも我が党の嵯峨議員ももってのほかということで表現させていただきましたし、それについての御所見は伺いましたので、それはそれとして学校現場から一切の体罰をなくすということは重要なんですが、それと同時に私は今回の問,題で
新聞報道が固有名詞を──その中学校の名前を上げて行われたということについて若干その少年の傷害事件をとか、子供たちあるいは少年法との関係で匿名での報道ですとか、いろいろ工夫されていると思いますけれども、今回のような体罰ということでは、被害者と加害者ということにはなると思いますけれども、やはり教育の現場で起きているということに、それについての特別な配慮というのがまた必要ではないかと、その体罰に対して厳正な態度をとるということ、いろいろ学校から事情を聞いていくということ、それから保護者の方から警察の方へ傷害としての告発というか、いろいろ難しい問題もありますし、そういったことを、この当事者間のみならずその学校内の子供たち、父母、教師──やはり大きな問題としてとらえて、まず学校の中、教育の現場でそういう問題を克服する努力が、今なされているというふうに私は思うんですが、そういったことをまず優先するに当たって……。先ほどの教育長の報告も、ある中学校の名前を挙げての御報告であったんですけれども、既に
新聞報道もされているということもあってかと思うんですけれども、やはり慎重な対応がこういう場合にも私は必要ではないのかなと。あるいは報道機関に対しての協力というか、そういったことも含めて必要なことではないかと思うんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。
94: ◯教育長 いろんな場合があるでしょうから、これは大変難しい問題ではないかと思います。報道機関は報道機関としての社会的な使命を帯びて活動されていますので、それはおのずと倫理綱領的に例えば年少者とか、少年法関連ですね、こういったものについては、いろんな内部規約で秘するとかやっていらっしゃるということを私ども承知しておりますけれども、ことやはり教師にかかわる問題については大人ですし、学校名が上がったということは、今
委員おっしゃるように配慮するというところまで広げていいのかどうかというのは疑問だと、ある程度はきちんと報道されてもやむを得ないのではないかというふうに思います。
95:
◯福島一恵委員 教育長はある程度報道されてもやむを得ないというお話だったんですけれども、私も一般論的にお話しするようにしかならないので、本当に申しわけないんですけれども、被害者、加害者という関係に置かせていただければ、その体罰を受けた子供、あるいは取り巻く子供たち、それを見守る親たち、あるいは現場の先生方、校長先生のお話というのを、学校あるいはその
地域で問題を解決していく努力に支障が及ぼされるような周りの取り上げ方ということに関しては、一定教育
委員会として御協力をお願いするという形で何らかの対応があった方が、現場あるいは学校内、
地域での問題解決をしていく努力にとっては効果的なこともあるのではないのかなと思いまして、所見を伺ったんですが、そういったことについて報道機関の
あり方なので何も言えないという立場ではなく、改めて子供たちの人権、周りの子供たち、親、それから教師の人間関係の、信頼関係の回復という点から──教育的配慮から、教育
委員会からそういった報道機関に対しての協力の依頼がある場合もあるのではないかと思いますので、いかがでしょうか。
96: ◯教育長 結論的に申し上げますと報道のいかんにかかわらず保護者、教師、生徒、当事者は、報道のいかんにかかわらずその関係改善の努力をすべきでありまして、そういう意味ではどんな報道があろうと、当事者は関係なしに真実を見つめてきちんと処理するということであるべきでありまして、そういうことを考えますと、私は仮にどんな立場からの報道があっても直接的にかかわらして考えるべきものではないと、したがいまして申し入れるつもりはありません。
97:
◯福島一恵委員 これ以上になりますとちょっと今の報告事項から外れますので、この点については後に譲りたいと思います。
先ほどのスポーツ賞に関連してなんですが、3ランクに分けてスポーツ奨励賞を設けたということは、すそ野を広げていくこと、本当に層の厚いスポーツ愛好者、あるいはスポーツ振興の上で歓迎したいと思うんです。あわせてこういう顕彰を行うと同時にすそ野を広げるという意味では、何度もお伺いしておりますけれども、
地域でスポーツを楽しめる場の確保、それから特に年少者のスポーツ団体に対する指導者不足というか、指導者を確保するための財源不足とかいろいろあると思うんですけれども、ぜひこういった取り組みとあわせて一層の努力を今後行っていきたいなと思うんですけれども、いかがでしょう。
98: ◯教育長 一定の基準を決めまして、きちっと権威のあるものということで水準を維持しようとしているわけです。それなりに権威のあるもの──
市民から賞に入ったことが、それだけ承認されるようなものであるべきだということで、一定水準を保っておりますが、その中でとりわけ奨励賞につきましては、おっしゃるように若干幅があるといいましょうか、そして奨励的な要素──障害者とかお年寄りとか、ジュニア、こういったことに着目して運用していくつもりなんですけれども、こういったことでスポーツ賞の要綱
審査のときに、スポーツ振興審議会でも指導者をどのように顕彰していくのか、あるいは助長を援助していくのかということも、この賞に関連して出たんですけれども、なかなか賞としては難しいと、当該成績をおさめた個人ないしは団体、団体の場合には指導者についてはなかなか難しい問題があるわけです。例えば中学校時代に目覚めて、この賞を受けるに至った本当の力は小学校時代にあって、中学になって花開いたという場合だってありますし、いろんな議論が出たんですけれども、そういった賞とのかかわりでの指導者の関係はなかなか難しかったということですが、スポーツ振興のすそのを広げるという点につきましては、やはり行政とかそれからスポーツ関係団体とか
施設整備とかいろんな社会を挙げてそういう取り組みをするということでないかなというふうに思います。
99:
◯福島一恵委員 社会を挙げてですけれども、教育長におかれては頑張っていらっしゃると思いますけれども、やはりそういったものに関して特に
施設整備あるいは指導者の育成やいろんなスポーツ団体の育成ということに関しては、予算の確保それからそういったものが非常に重要なので声を上げていくべき役割としてやはり教育局があり、教育長がいらっしゃるんだと思いますので一層の御努力をお願いしたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
100: ◯教育長 応援をいただいたというつもりで今後とも頑張りたいと思います。
101: ◯田中芳久
委員 このスポーツ賞関連なんですが、前回も小中学生を表彰したときに表彰式に参加させていただいたんですけれども、12月の議会初日でしたか、その年、1年をまとめて表彰するじゃないですか、そうしますとタイミング的にどうも非常に間が抜けてしまうといえば言葉が悪くなってしまいますが、もらったすぐ後ぐらいにもうちょっと何とかできないものかという印象があったんです。というのは、例えば警察なんかで署長さんに褒められるというのは、ほとんど翌日、翌々日なわけです。そうしますと当然マスコミも注目しますし、テレビで試合の中継があって、何だ仙台市出身が優勝したじゃないかと、そうすると翌日のテレビでは当然報道されると、それから二、三日しますと仙台市が表彰しましたというタイミングですと非常に盛り上がると思うんです。それから1年ぐらいたってから表彰がありましたと一まとめにされてしまいますと、印象が非常に薄れてしまうんではないかというような気がするんですけれども、どういうふうにお考えなのかお聞かせください。
102: ◯教育長 確かに12月1日は教育
委員会表彰ということで、確かに1年分をまとめてこの間表彰を申し上げました。またその後に結果が出たという方々にはつい先日もフォローしました。警察の例ですけれども、感激の覚めないうちというのはいいかもしれませんが、私どもは例えば作文で文部大臣賞をもらったとか、教育
委員会の場合にはそうホットな表彰でなくともよいのが割に多いんじゃないかと思います。ただ漏れたものを追っかけてすくい上げて表彰申し上げるということなんかは、やっておりますので御理解いただきたと思います。
103: ◯副
委員長 次に
市民局から報告願います。
104:
◯市民局長
〔資料「第2回若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール組織
委員会報告」に基づき説明〕
105: ◯副
委員長 ただいまの報告に対し何か質問等はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
106: ◯副
委員長 以上で報告事項関係を終了いたしました。この際当局から報告を受けた事項以外で何か発言等がありましたらお願いいたします。
107: ◯田中芳久
委員 この間、うちの会派の鈴木繁雄議員が一般質問に立たせていただきまして、
女性センター関連で幾つかお伺いをさせていただきました。実は私も不勉強だったものですから、あれが
市民局の管轄だということを余りよく把握しておりませんで、関係各位には御迷惑をおかけしたことと思います。といいますのは
女性センター自体はもうちょっと広範囲にわたって構築されているものだという認識がありましたので、その辺でちょとニュアンスが違ったかなという気がするんです。
前回鈴木繁雄議員の一般質問でもありましたけれども、
女性センターをつくる場合に、先ほど福島
委員からもありましたけれども、その女性の視点というものをまず一番最初に考えなければいけないだろうと、その女性の視点のもう一つもとになるところに、前回一般質問でわからんと言われたジェンダーという視点があるわけなんですが、そのジェンダーを簡単に説明させていただきますと、もともとジェンダーというのはフランス語とかスペイン語とか、いわゆるあちらの言葉には、男性名詞とか、女性名詞とかの区別があるんです。例えばフランス語で海は女性だし、山は男性だしといったようなもともと歴史的なその流れの中でつくられてきた差別というか、差が既に存在するわけです。それは単に社会的なだけでなくて歴史的な背景も持った性に対する一つの差別、この場合その山という表現に対してのその隠喩、隠の喩、メタファーと言いますけれども、これが含まれていることが非常に多くて、その中から生まれてくるような社会的な背景、歴史的な背景を持った男女的な性差別という視点を、ジェンダーと表現をしております。
まずそれを御認識いただいた上でお話ししたいんですけれども、例えば先ほど行政サイドが
女性センターをつくるときにどういうふうにするかというようなお話、討論がありましたけれども、私の
意見を述べさせていただきますと、行政社会というのは基本的に縦社会で、女性社会というのは横社会なんです。先ほど福島
委員からもありましたように女性たちの
意見がたくさん出てきて、それに対して行政がすべてフォローしていくというのは不可能だ、ということになるのは当たり前のことでありまして、女性たちが
意見を出してくるのは横社会的な
意見なんです。それを行政という縦社会が解決しようとしたら、横社会と縦社会の接点というのは点にしかならないわけですから、当然のことながら最初から解決は不可能なことなんです。これは理論的に考えれば非常に簡単な話です。横社会と縦社会の接点がどうなるか、面として考えても1本の線にしかなり得ない。こういう面を持った社会がシステムが
意見を吸い上げようとするのは、大変な作業なわけですよ。実際に今の行政機関というのは完全なピラミッドの形になっておりますし、女性社会というのは完全な網の目社会です。ですからその差が実は今回の
女性センターの
基本構想をつくっていくときに、先ほど
市民局長と福島
委員と全然論がかみ合っていなかったという原因になっている気がするんです。これは社会構造自体が今非常に大きなパラダイム転換──パラダイム転換というふうに藤井市長の得意の単語なんですけれども、パラダイム転換の今一番大きなポイントは、縦社会というものが根本的に役に立たなくなってしまったのではないか、ということが一般企業なんかでは言われているわけです。一般社会で通用しなくなった縦社会が今行政の方で残っているとすれば、それは横社会の女性問題を考えるためにはより女性的な視点、物の考え方、つまり横社会的な、網の目的な、つまりはネットワーク社会的な部分の発想を取り入れていかないと、特に
女性センターに関しては全く進まなくなってしまうのではないかという気がするんです。これを質問にするのは簡単な話なんで──何々に対して御所見を伺いますと言えば済むことですから。済みませんが、もうちょっと話させてください。今まで男性社会というか、行政の方では一度も成功していないわけじゃないですか。ほとんど大抵の場合は失敗に終わっているわけですから、それをそろそろ男の手で何とかしようと考えるよりは、女の手に渡してしまった方が早いだろうというふうな発想を──そろそろその辺について御所見を伺いたいと思います。
それと女性たちというのは非常に新しい世代に変わっておりまして、今当
委員会にも鎌田さゆり
委員が、例えば30歳ぐらいの人たちというのは、まだ上の世代との共通項を持っておりますけれども、今新しく世の中に出ようとしている新しい人たちというのは、ポスト均等法世代──俗にポスキンと呼ばれているとんでもない人たちで、男と女が平等なのは常識、当たり前、今回の就職難に当たっても何であんなばかが会社に入れて私が入れないの、というのを平然と言えるような世代が今実は社会に出始めているわけです。そういう女性たちの問題を解決しようとするのに今までのような縦割り、ピラミッド型、もしくはシステムでは全く対応できなくなりますよという危険性、それについてどのようにお考えか。
後、もう一つは
女性センターに関して
センターという表現をしておりますけれども、
センターとブランチの関係、
センターさえあればいいよと。その
センターに集約させ、エル・パークとの補完的な関係によってやっていきますよというような発想から、もう一つ、各地にいろんなブランチがあって、早い話が家で困ったらそこに行けば何とかなると、近所の奥さんに聞きに行くのと同じ要領で行ける場所、例えばだんなに殴られたと、今までだったら大家さんの奥さんのところに駆け込んだんでしょうが、それが仙台市の
女性センターのブランチに駆け込める、ある意味では今風の駆け込み寺というふうな認識をしていただければ結構かと思うんですけれども、そういう意味では
センター機能よりはるかに重要なポイントになってくるんではないかと。現実問題として特に女性問題が頻発しております。世の中が思っているほど安定した社会ではありませんで、女性に対する差別というのは一時期よりかえってひどくなっているような状況が現実にありますので、そういった意味で手近にある駆け込み寺が非常にこれから役に立つのではないかと思いますので、その辺についての御所見をお聞かせください。
後、これを私が言うとまたあいつはあんなことを言っていると思われますが、ハイパーネットワークという、例えばインターネットであったりとか、いろんなネットワークであったりとか、いろんなネットワークを通じた一つの大きな仮称・仙台女性会議という表現をしておりましたけれども、大きなネットワーク上に女性たちが自由に発言でき、しかも人の
意見も聞けるようなシステムの枠組み、そういったものをつくっていくという女性の発想から生まれてくるシステムを、フォローできるんではないかなと考えておるんですけれども、これも表現として言うならば、電脳社会における超井戸端会議というような形で、方法論というものこそが実は女性社会に一番ふさわしいんではないかと、それと同時に先ほどの構想を練っていく段階の
委員会なんかにも──当
委員会にも熱心な鎌田さゆり
委員、福島一恵
委員という優秀な
委員がいらっしゃるわけですから、せっかく手近に優秀な
市民の代表たる女性がおるわけですので、彼女たちの
意見なんかがふんだんに取り入れられると──少くとも2人合わせると1万何千票くらいはあるはずですから、それくらいの代弁者として
意見を述べることは可能でないかなと、そうやって女性がたくさん入ることによってもう少し女性的なシステムを構築できるのではないかと思うんですが、
市民局のどなたかにお答えいただきたいと思います。
108: ◯女性企画課長 田中
委員の
女性センター建設に当たりましての数点の御質問にお答えさせていただきたいと思います。まず、
女性センターというのは女性たちの手でということで、その前提として現在の縦社会における男性のものの考え方というのが、限界を呈しているのではないかと、それを受けて女性たちの新しい視点というのが、まちづくりにも必要であろうし、ひいては
女性センター建設には一番役に立つのではないかという御提言として受けとめさせていただきました。
おっしゃるとおりに
女性センターの目指すものは男女共同参画社会の形成ではございますけれども、それに至るプロセスとしてまず第一義的に女性たちがその主体の力をつけて──その女性たちの自立と主体性の確立によって、この問題・状況を密接に考えている女性自身が
意見を出して立ち上がっていくということが、一つの大きなプロセスとして必要であろうということは私どもも十分に認識しておりまして、
女性センターの建設に当たってもまず第一義的には、個々の女性たちの力をあまねく結集できるようなさまざまな工夫なり仕掛けなりを考えてまいりたいと、ただ御存じのとおり女性問題は一面で現在は男性問題だとも言われておりまして、この
女性センターにはいろいろな意味でその男性の方々にもおいでいただくか、またこちらから出て行くことはあるかと思いますけれども、御参画いただく面も必要ではないかという
意見もちょうだいいたしておりますので、その男性の方とのかかわり方というのも工夫していかなければならない別のポイントかな、というふうにも受けとめております。
それから2点目といたしまして、
女性センターというのは今ふう駆け込み寺であって、ブランチというものが必要ではないかという御提言かと思います。本
センターはエル・パーク仙台の10年間の活動の実績といろいろな様々な御
意見を受けまして、双方合わせて2館が機能するための総合的な
拠点施設ということで、現在構想の御検討をいただいているわけでございますけれども、もちろん女性問題というのは、その中心部1カ所で旗を上げていればいいというものではございませんで、
地域の方々の女性たちにいかにこの
センターが持っている力をお伝えしていくなり、
地域の問題を吸い上げるかというような双方向的な機能というのも十分に大切だと思いますので、今回の構想の中にもその辺の
地域との連携の
あり方についても御提言いただけるかと期待しておりますけれども、あわせて事務局としても今後重要な課題として考えてまいりたいと思っております。
3点目でございますけれども、私はちょっといわゆるハイパーネットというのは寡聞にしてよく存じ上げないんですが、インターネット等のニューメディアを通じまして女性のさらなる声の結集というか、そういうものもいかがかというような御提言かと思いますけれども、新しいメディア──女性はちょっとそういうものにさわる機会が現状では乏しいということもありまして、情報リテラシーと最近は言うようですけれども、それを自分たちのものとする力がまだ弱いと言われておりますけれども、そういう力をつけるところから始まりまして、女性がさまざまな家庭とか職場にいるときの意思疎通の一つの
あり方としては、ニューメディアというものの
可能性も間違いなくあることかと思いますので、今回の
センターにおいてもそういったニューメディアの新しい動向等を研究しながら、どのように取り込んでいったらいいかということについては今後十分に検討させていただきたいと、このように考えております。
109: ◯田中芳久
委員 非常に丁寧なお答えをいただきありがとうとうございます。ネットワーク社会と民主主義というのは、全く同じ意味合いを持っておりまして、逆に言えばピラミッド型縦割り社会というのは、極めて非民主的な存在であるというふうな見解が今や世界の常識になりつつありますので、そういう時代においてまさしくパラダイム転換ですね──今まで民主主義というのはピラミッド型社会だというふうなニュアンスがあったが、今やピラミッド型は民主主義ではないという新しい認識が生まれてきて、しかも変わりつつある女性の
あり方というものを──この場合は21世紀型の女性を創造、クリエイトする、もしくはアピアランスを求める──私日本語に訳しようがない表現をとりまして済みませんが、というふうなものを、でき得れば目指していただきたいと思います。
110:
◯大槻正俊委員 特別
委員会でもお話をしようと思ったんですが、本会議でいろいろ議論がされましたいじめの問題について取り上げさせていただきます。きょうは3月1日で図南高校の卒業式なんかもございますが、今度特別
委員会で教育関係といいますと多分3月11日の週になってしまうんじゃないかと思います。したがってできれば新しい年度にも反映していただきたいと思うことも若干あるので、質問させていただきたいと思います。というのは
市民の
皆さんからは、いじめの問題がこれだけ深刻に社会問題になっていると、そういう中で仙台市の
市民教育委員会で集中的に取り上げられているのかというような声も聞こえます。かなりやっているのだよというふうには言っているのですが、そんな声も含めてちょっとだけお話をさせていただきます。足らない部分は特別
委員会でもさせていただければと思います。
私はいじめ問題の中で特に今学校の先生方、教師の問題が大きく取り上げられていると思いますが、もともといじめの問題というか教育の問題というのは、私の持論からすれば家庭であれ
地域であれ、そういった3者の連携がどうしても必要だと思っております。そうはいっても学校現場の先生方が一生懸命やっておられるというのは、私も肌で感じています。ただ若い先生方──経験の不足している先生方は、いじめ問題の対応なりを含めて少し弱い点もあるんじゃないかと思います。そういう中では、具体的には若い──年齢的にも若いと言った方がいいんでしょうか、そういう先生方への具体的な指導についてはどういうふうにされているのか、まずひとつこの辺の現状について教えてください。
111: ◯指導課長 若い先生方の研修ということでございますが、若い先生方の資質向上につきましては、本会議で教育長も申し上げましたように初任者研修というのを1年間やっております。ただ
委員さんの言葉には初任研だけでなくてもう少しというニュアンスが含まれているのではないかと思います。先生になって必ず受けなければいけない研修の初めが初任研でございます。その次に5年経過した後の教職経験者の5年研修というのがございまして、全員が受けるようになっております。これが行政側が必ず受けるようにしている研修でございます。その中でいじめ等々の問題で実践的指導力だとか、使命感だとか幅広い識見が得られるような研修を行っているところです。研修が多ければいいかというとやはり先生方は子供のところに残らなければいけない。常に子供と一緒にあるということも一方で理想でございます。そんなわけで若い時期の研修としては校内の研修の活性化ということが重要かと思います。今学校訪問をして歩いても、いじめ問題につきましては校内でそれぞれ工夫して資料をつくって、先生方で研修していくというふうに伺っております。それから、個人の研修ということが大切になってくるかと思います。これは個人で本を読むとかも大切なんですが、そうではなくて同僚の先生、あるいは先輩の先生方に積極的に声をかけていって、そして教えを請うというようなことでやっていけたらと思っております。
112:
◯大槻正俊委員 そういうふうに努力されているというのはわかります。先ほども言いましたように、このいじめの問題を含めた教育の問題は3者の連携のもとでやっていかなけらばならない。今ともすれば学校現場だけに、つまり教師にだけ責任を求めるという風潮が強いというふうに私は思います。もっともっと家庭の中での努力なり、
地域の努力なりというのはぜひとも必要ではないかなと思っております。そこでなんですが、先ほどの南中山の例もありますが、いろいろ問題が大きくならないうちにもっともっと学校現場のことを情報公開していかなければならないというふうに思います。具体的に言えば新しく子供が学校に入る、そういった場でもいろいろお話はしているんでしょうけれども、学校の授業参観の後とか、PTAの場とかいろいろなことが考えられると思いますが、今学校ではこういう状況なんだということをもう少し父母なり保護者にきちんと情報を伝えておく、そいういった中でこういったものについては
地域にも求めていくといったこともぜひ必要ではないかと思います。そういったことについて私は制度化したりということも必要ではないかと今言っているわけですが、具体的にどのように取り組んでおられるかについてお示しください。
113: ◯指導課長
委員おっしゃるとおり学校、家庭、
地域社会との連携というのが非常に重要だというようなことが言われておりまして、いろいろな教育改革の中で学校はもとより努力しなければいけないけれども、その連携協力をいただきながら子供たちの健全育成というのをみんなでやっていこうと、そんなような動きにはなってございます。
それで具体的にどんなことをやっているかということでございますが、
委員ももう学校のことをよく御存じなんで、学校だより等で学校内の情報を書いたものを保護者に配る、あるいは学校によっては地区まで配っているところもございます。それからPTAの役員会だとか総会だとかあるいは学期ごとの懇談会だとか、地区懇談会だとかで学校の情報を保護者の方にお知らせして、いろいろ御協力をお願いしているというようなこともあるようでございます。
委員会としましては仙台市
地域ぐるみ生活指導連絡協議会でシンポジウムをやったときに、家庭への六つの提言というのを参会なさった方で御採択いただいたので、それを一緒になって教育
委員会からも各学校にお願いしたり、あるいはいろんな通知でもって家庭との連携というのをお願いしております。例えばいじめの問題を学校のみで解決しようとせず、いじめを発見した場合は速やかにいじめている児童生徒、いじめられている児童生徒の双方の家庭にいじめの実態や経緯等については連絡して、双方の家庭の協力を求めるとともに、適宜PTA等にもいじめの状況や学校としての取り組み状況について報告し、協力を求めるというようなことを十分やってくださいというようなことをお願いしているところでございます。趣旨はよくわかりますので具体的な方策についていろいろ考えていきたいと思います。
114:
◯大槻正俊委員 仙台市の各学校に関してのいわゆるいじめ対策
委員会というものはあるんでしょうか。
115: ◯指導課長 全部の学校にございます。
116:
◯大槻正俊委員 いつごろつくられて大体どんな構成になっていて、どんな取り組みをしているか教えてください。
117: ◯指導課長 平成6年度につくってくださいとお願いしてあります。それで平成6年度につくったわけです。これは愛知県で中学生がいじめを苦に
自殺した後にお願いしたことでございます。構成メンバーは各学校の先生方で構成されているもの、それにPTAの方を加えているところ、もっと広く交番の方々、そのほかを入れているところといろいろでございます。開催の期日もいろいろとございまして、月に1回ずつやっているという学校もあれば学期に1回という学校もございます。
118:
◯大槻正俊委員 やっていらっしゃるというのはわかりました。私はここがかなり大事だというふうに思います。たまたま私が学校に関係していたころ、平成6年度つくってほしいと言ったころだということですが、意外と外から見ていると、機能していないからこそいろいろ問題が起きてくる面もあるんではないかなというふうに思います。したがってもっと機能化させるという意味で先ほど言いましたように、単に学校だけの組織にとどまらないで、
地域なり家庭の代表をどう入れるかということになれば、PTAとかなんかになるのかもしれませんが、その辺のところをもっと機能化して事前にいろんなことに対応できる、情報交換を早目にできるというふうな機能をもっと高めていくべきではないかなと思います。
119: ◯指導課長 今2月にいじめを中心にした中学校の学校訪問、先生方とひざを突き合わせていろいろ聞いてきております。今申し上げましたようにいじめ対策
委員会もいろんなパターンがあるということですので、そのパターン分けをして学校に示し、それらの長短などを検討していきながら、
委員がお考えのような機能する対策
委員会になるように私も努力していきたいと思います。
120:
◯大槻正俊委員 最後に幸いにして仙台市の場合は命を落としたというか、
自殺をしたというような例がまだないわけです。ないからこそ今のうちにないようにみんなで考えていかなければならないと思います。そういう中で努力されているというのはわかりました。なぜ私が新学期に向けてというかというと、卒業式のシーズンとか入学式のシーズンとかに、御父兄の方々なり
地域の方々と余計に交流したり触れ合うという場が多いわけです。ですからそういう機会をとらえて情報公開をしていく、そして機能を高めるためにどうしていったらいいのかというようなことも、いろいろ折に触れてぜひ御議論をいただいて、新しい年度に生かしていただければと思います。そういう点で御提言申し上げて私の質問を終わらせていただきます。
121:
◯福島一恵委員 私もいじめ問題についてまずお伺いしたいと思います。
新聞報道によりますと、今月27日に文部省が全国のスクールカウンセラーや教育相談員を約220名集めて臨時会議を開いたと、現場のカウンセラーらの全国会議は初めてというようなことで記事が各紙に載っておりますけれども、この会議には仙台市の関係される方も出席なさったんでしょうか。なさっているんであれば概要を簡単に御説明いただきたいと思います。
122: ◯指導課長 宮城県からスクールカウンセラーの方、それから相談員、教育事務所にいる先生をおやめになった在学生少年指導員代表の方、そして教育長、事務局、仙台市からは生徒指導課の生徒指導班の主任指導主事が出ております。
概要は文部大臣から教育長の会議でもありましたようなこれまでの文部省の通知や緊急アピール等の話があって、それの趣旨徹底をお願いするというようなこと。それから、もうすぐスクールカウンセラーの制度をとって1年間がたとうとしているわけですが、スクールカウンセラーの方々からやってみてのいろいろな感想あるいは要望等を聞いたというふうに伺っています。
123:
◯福島一恵委員 私もちょっと
新聞報道で知る範囲しか、まだ調べてませんので申しわけないんですが、
新聞報道をもとに質問させていただきます。例の大河内清輝君の
自殺事件があった中学校にいらっしゃるスクールカウンセラーの方の発言が、新聞紙上にも紹介されておりますけれども、これには教師は力の限界を感じながらも必死で努力をしていると、教師の努力はあるんだということを認めてほしいということと、特に現場でカウンセラーと教師、教師集団をつくっていくことが大事だから、ぜひ長い目で見てほしいとした上で、この方はカリキュラムや学校組織
そのものに踏み込まなければいじめは解決しないと思う、ということで学校教育自体の改善を訴えたということが載っております。また、ほかの相談員の方も教員は研修で理論を吹き込まれてくるが、子供を見られないし、見ようとしていないと研修の
あり方に疑問を投げかける
意見のほか、教員は忙し過ぎて余裕を失っていると現場の多忙感や重圧感を代弁する発言も目立ったというふうな報道がなされております。そこで先ほど大槻
委員からもありましたように、私も現場の教師にのみ責任を負わせる風潮がともするとあるのではないかという指摘だったんですけれども、私も確かにかぎを握っているのは先生ではありますけれでも、先生方も一生懸命努力はしているけれども、物すごい多忙感それから重圧感の中で悩んでいるということが、この会議でも現場の声として、教育長会議という場ではなくて現場の生の声として文部省に届けられたということは、非常に重要な意味を持っているというふうに思います。
そこで伺いたいのは、本会議で嵯峨議員がそういった現場の教師の多忙感、重圧感を解消する上でも40人学級から30人、35人学級へ、それを国に要望すること、それからそうしながらも仙台市独自での過配についてもっと努力すべきではないかという質問をしました。それで教育長はずっと35人を割っている現状だからというふうにおっしゃいましたけれども、平均化するとそうではあるけれども、現実問題40人学級あるいはこの新学期を迎えて5月1日を境として教員の配置がされますので、5月1日以降に転入生があって41人のまま移行する、いわゆる我慢学級というのが1学期の間に存在したりあるいは転出者が多くて従来は3学級の学年が、突然間際になって2学級に編成されて、それまでゆったりとした30人ぐらいだったのが、急に40人になってしまうといったことも現実にあります。そういった際に、やはり学級の定員を減らしていくということ、教師の目が行き届くようにしていくことというのが、教育行政の中でできるもっとも大切な一つの要素であるというふうに思いますので、この我慢学級の問題あるいはその学級編制がえの時期でもありますので、その点についての教育長の見解をもう一度伺いたいと思います。
124: ◯教育長 新年度、非常に子供たちは父親の職業との関係も含めまして、転勤があったり異動があるという時期であり、おっしゃるように人口流動の時期ですから極力その実態を捕捉して教員を配置すると、これは大原則なんですけれどもたまたま名簿登載の有資格者がいなかったとかいろんな事情がありますけれども、我慢学級が余儀なくされる
ケースが皆無ではないと思います。ですけれども例えば講師を採用するとか、いろんな方途を講じまして、今は教室の数からくる我慢学級はもうないと思いますけれども、それはなるべく早く解消するということで、本会議で私が申し上げましたのは、36人以下の平均ではなくて実数が36人以下の学級が小学校では9割、中学校でも6割ということは実態でございますので、平均は36ということですけれども。ですから例外的なものはあるということを含んでのお話ですけれども……。実態はそういうことですので、現場における指導は40人という制度の上限、40人学級制度という言葉からくる印象とは若干離れた実態があるということも申し上げたかったわけです。この40人学級制度をどうもっていくかということは、本会議でも申しましたけれども、義務教育制度の公教育を支える根幹的な制度ですので、これに基づいて出てくる学級数に必要な先生を配置すると、これは国が面倒を見るというシステムですので、軽々に私どもだけで動くのは難しいと、しかも指導する先生を市独自の教員で措置するというのは、やはり根幹に触れる問題だという認識も実際にはあるわけです。ですから臨時の講師でしのがなくちゃならないというような緊急避難的なものは別として、現状はそのようになっております。今後ですが、私は本会議では申し上げませんでしたけれど、既に中央教育審議会の具体的な審議が報道されておりますけれども、その提言の中でも既に骨子の中に教員定数の改善ということが項目の中にあらわされているようですし、今後どういうふうになっていくのか、私どもも推移を見守っていきたいと思っております。
125: ◯副
委員長 暫時休憩いたします。